本プロジェクトについて

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 本研究が広く実施される事は、以下の点で首都大学東京の学生教育、大学院教育、社会人教育、教員再教育等に資するところが大と考えられる。以下、主要な点に絞って予想される成果を掲げる。

  1. 新しい「野外教育」「自然科学教育」「調査実習」などのプログラムの開講により、学内では得られないより特徴的で実践的な、魅力あるカリキュラムを提供することができる。
  2. 既存の野外実習プログラムを統合的実施することにより、基礎教育的・学際的・応用的教育効果の向上と効率化が期待され、学生にとって一度に多くをコンパクトに学ぶことのできる、経済的なメリットもまた多大である。
  3. プログラムの一部を「資格取得科目」にすることにより、社会における実践的な教育訓練を実施し、社会貢献に有能な人材を育成することが出来る。たとえば「社会調査士」「学芸員」資格の取得などである。
  4. 他大学学生にもオープンにした「公開野外実習」プログラムの提供により、同プログラムをもつ全国19国立大学との単位互換協定が締結可能となり、「全国臨海・臨湖実験所公開臨海実習」への本学学生、大学院生の参加ができるようになる。
  5. 宿泊を伴うインターンシッププログラムの提供が検討可能になり、たんに職業を知るだけでなく、全人格的な教育プログラムを作ることが出来る。
  6. オープン・ユニバーシティーによる、一般社会人向けの、単にデスクワークだけによらない、臨場感溢れる魅力的な新講座開講の可能性が一層広がり、学外体験型の学際的教育が可能になる。
  7. 公開講演会などを通しての、島嶼地域に対する教育研究成果還元の機会が増大する。
  8. 大島海洋国際高校、大島高校等、島嶼の特徴的な高校との間で、高大連携の強化が期待される。
  9. 現地での教育活動により、大学教員と都や市町村との新たな共同研究や資源開発の端緒となる可能性がある。
  10. 都の試験研究機関との連携の強化が期待され、有機的な教育研究の推進が可能となる。
  11. 教育現場を主として島嶼に求めることにより、島嶼を活性化し、東京都が推進する島嶼振興策に貢献することにつながる。
  12. 少なくとも伊豆大島は、すでに本学の「教育ステーション」としての信頼を得ており現地協力が得られるが、これに匹敵する、他の地域での「教育ステーション」(恒常的な学外体験型教育現場=教室)の開発の端緒を切り拓くことができる。

以上の12点をさらに展開させて、本研究の成果は、多摩、奥多摩地域を含む東京都全体を視野に入れた野外体験型教育プログラムの開発、展開へと反映させることができる。本研究は伊豆大島を拠点とするが、将来は東京都全体に教育ステーションを設置し、教育プログラムに応じた学外ステーションでの教育と現地との連携を図ることを構想しているので、したがって本研究は、そのための教育拠点開発もまた可能になるはずである。