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2014夏 自然と社会と文化@八丈島

日程: 2014年9月7日
時間: -9/11
場所: 八丈島

自然と社会と文化@八丈島

日程 2014年9月7日〜9月11日 4泊5日(含む船内1泊)

受講生:21名、スチューデントアシスタント(SA)1名(生命科学:出井愛理)

教員5名(放射線:福士政広、歴史学:谷口央、数理科学:小林正典、生命科学:黒川 信)、実施アシスタント1名(近藤日名子)

現地講師4名:伊藤 宏(八丈島歴史民俗資料館解説員)、林 薫(八丈町教育委員会)、結城広枝(樫立踊り保存会)

 

<概要/目的> 

東京都の伊豆諸島の八丈島に大型船(たちばな丸)で渡り、その自然と社会と文化を学ぶ。八丈島は、独自の自然、社会、文化がみられます。今回の講座では、学生アシスタントからの要望で、現地をじっくり歩いてみたいということから、八丈島ロゲイニング大会を新たに試行しました。6月に1泊で学生アシスタントと八丈島に行き、どんなところをポイントにするか、3時間で行ける範囲、昼食を食べられる場所などを視察し、歴史的背景、文化的背景などを取り入れ、実際に写真を撮り、地図上ではどこか調べてきました。その後、かなりがんばって、学生アシスタントがロゲイニングマップ以外のものを作り上げました。他にも、学生アシスタントは、今回は、夕食が自炊だったため、漬け丼づくりや交流を深めるためにBBQがしたいなどいろいろなプログラムを企画実施してくれました。

 本講座では、現地で体験や経験を共有し、そのことについて受講生同士で議論する機会を与えることで、自らの経験にもとづいて現場から問題を発見し、さらにそれを外に発信し、具体的な問題解決につなげていく能力を涵養することを目的としました。

 

内容 

6/12 第一回事前授業(学内)

7/10 第二回事前授業(学内)

 

9月7日(日)  20:30竹芝桟橋集合          

乗船前ガイダンス、ミーティング、アイスブレーキング

                  22:30出航        

                           

9月8日(月)

8:50入港             朝船内ミーティング、訪問先発表(朝食各自船内)

戦争史跡:底土回天基地跡

 昭和20年の春、本土決戦に備え特攻兵器の人間魚雷「回天」が、関東では唯一、この八丈島に第2回天隊の「回天」8基が配備されました。そのうちの4基がこの底土基地で、後の4基は末吉地域の石積基地にあり、回天隊員は、それぞれ格納壕の中で発進時期が来るのを待ち続けていました。実際に出撃することは、八丈島ではありませんでした。戦後、爆薬のつまった頭部は海の中へ、胴体は、壕の中で爆破処理されました。今でもその爆破の生々しい鉄片が壕の中に刺さっている現状があります。現地の林先生が当時の特攻員のことや歴史を熱く語ってくださいます。

 

八丈歴史民俗資料館、ふるさと村、大里を訪ねて、宇喜多秀家、近藤富蔵

 縄文時代前期末からの資料約1500点を展示する八丈島歴史民俗資料館で、島の歴史と暮らしを概観し、展示物から見える八丈島を現地の伊藤先生が解説を交えながら、案内して下さいます。八丈島で有名な外観、玉石垣の風景があるのが、ふるさと村がある大里です。玉石垣がどのように作られたのか、またその石のできる行程は、など現地に行ってみて実際にみて見て感じて勉強します。また、数学の小林先生からみた、玉石垣とは、という講座も新しい視点です。

 

島しょ農林水産総合センタ−八丈事業所

 初めての企画です。八丈島で捕れる魚や現状などについて、駒沢研究員から説明がありました。金目鯛の資源調査研究の一部を体験させていただきました。まず体長、体重を量り、胃を取り除きその重量を量り、また胃を取り除いた体重も量ります。そのあと、耳石という金目鯛の年齢が分かるものを取り出します(これは、難しいので駒沢研究員が行いました)。初めて魚に触る学生が多かったのですが、率先して次々に金目鯛の測定を行いました。

 

くさや製造所(長田商店)

 八丈島には、くさや文化があり、今ではその製造所の数は限られています。くさやとは、なにか。その製造方法や、製造過程などを実際に伺います。また秘伝のくさや液を見てていただき、そのにおいを堪能し、また味も堪能させていただく機会をいただいています。学生たちは、その味を堪能し、「においの割に、味はコクがありおいしい」などの感想を言っていました。

 

づけ丼づくり(SA)

 実際に島の素材をつかって、島の食文化である漬け丼を作りたいとSAから提案されました。魚の半身から刺身を作ります。まず中骨があるので、柵にします。その後、切り身を作ります。ただ切るだけなのですが、とても時間がかかっていました。漬ける液は、グループによって、違いました。17匹分くらいあったのですが、みな完食するほどおいしかったです。

 

講義「海と生命」 討論

海と生命とはなんだろう。地球上の生命はみな海から生まれた。それはどうしていえる8のか。誕生とはどういうものかの一例で、ウニの発生を実際に見ます。卵子、精子が出会うのも顕微鏡を通してみます。また、その成長課程(細胞分裂)の様子もみました。

                           

9月9日(火)

えこあぐりまーと 

 八丈島の地熱発電のその熱を利用して、温室が作られています。そこでは、亜熱帯の植物が育てられています。また、地産地消の物産も扱われています。えこあぐりまーとの管理をしている菊池さんが館内を案内して下さいます。地産地消アイスで、「くさやアイス」もありました。

 

八丈地熱風力発電所 

八丈地熱館

今まで東京電力であった経営が、福島の原発以降休館していました。去年8月末に町の管理下としてリニューアルオープンしました。地熱発電の仕組み、八丈島のできかたなど、電気だけではないことまで学べます。2階の展望室からは、実際の地熱発電の場所が一望できます。

 

中ノ郷史跡探訪

大御堂の社殿の軒に吊り下げられている「VICTORIA銘洋鐘」。その鐘の歴史、背景など、地元講師の伊藤先生が案内してくださいます。

 

戦争史跡:鉄壁山陸軍司令部跡他

太平洋戦争末期、本土防衛の最後の砦として強化された八丈島には、特攻基地跡、陸軍司令部跡(鉄壁山)や特攻作戦震洋隊壕跡など、たくさんの「戦争史跡」が残っています。

 

都立八丈高校訪問(SA)

司会は、高校生の代表と、大学生司会は、SAである出井さんが行いました。企画、うち合わせなどSAが主体的に行いました。当日は、全体の発表を20分、交流会を40分くらい行った。全体発表の際4人に代表で発表してもらいました。2人には自分の大学生活スケジュールについて、生活費について、もう2人には自分の所属している学部の説明と、なぜ首都大のその学部を選んだのか、について話してもらいました。発表内容は、事前に高校の担当の先生とうち合わせ、高校生の要望の多い話を中心に絞って代表が話をしました。

交流会のグループ編成は高校生側は生徒4,5人7グループで、受講生側は3人7グループに分かれて行いました。大学生側は、なるべく文系理系が偏らないように名簿順で振り分けました。

 

八丈太鼓、樫立踊り

八丈太鼓は、一つの太鼓の両面から「下拍子」と「上拍子」に分かれ二人が叩きます。樫立て地区に古くから伝わる樫立て踊り、「樫立の手踊り」と「場踊り」はいずれも都指定無形民俗文化財となっています。その八丈太鼓と、樫立て踊りを樫立て踊り保存会みなさんがきていただき、グループに分かれて習いました。八丈太鼓は、最後、とりわけ上手な選ばれし2名がみんなの前で発表しました。

 

講義と討議 町長、町役場訪問に向けて             

               

9月10日(水)           

黄八丈染め元(め由工房)

江戸時代を通じて島の経済を支えてきた絹織物「黄八丈」は、いまも島を代表する伝統工芸として織られています。島の名前にもなった「八丈絹」がどのように染められ、織られているか、織り元で学びます。

             

ロゲイニング(+SA) 昼各自(翌昼食、みやげ購入)

初めての企画であるロゲイニング。6月に1泊で学生アシスタントと八丈島に行き、どんなところをポイントにするか、3時間で行ける範囲、昼食を食べられる場所などを視察し、歴史的背景、文化的背景などを取り入れ、実際に写真を撮り、地図上ではどこか調べてきました。実際にグループに分かれて、グループ戦略の会議のあと、町へでます。また、SAの企画でロゲイニングの時にグループで昼食をとるのですが、その時に「食レポ」をする企画が加わりました。

 

町長、役場訪問

町長、企画財政課課長などに学生の質疑応答に答えていただく時間をいただきました。学生からは、さまざまな勉強、現地を見た後の町長訪問であり、各種多様な質問が出ていました。今回は、町長も最後までお時間をいただけました。

 

温泉体験

八丈島には、温泉がいくつもあります。その2つから1つ選んでもらい、実際に体験しました。裏見ケ滝温泉(無料で水着を着てはいる温泉)とやすらぎ温泉です。どちらの温泉も地元の方々と会話を楽しみました。八丈方言を聞く機会でした。

 

BBQ   

地元の講師の伊藤先生から島オクラやなす、スイカの差し入れがありました。大きな塊の牛肉や、豚肉を焼き、野菜を切り、みんなで準備をして、BBQを行いました。

 

討論                 

昼のロゲイニング大会の食レポの発表をし、みんなで投票をおこないました。また、SA企画である「八丈deテーマ旅」のまとめをグループごとに行いました。

 

9月11日(木)           

9:40 八丈島底土港 出港          

 

東京湾入港後 船内討論 発表

SA企画の八丈deテーマ旅のグループごとの発表を行いました。往復八丈へは大型旅客船を使用しています。飛行機へのあこがれが強いのか、飛行機を使用したテーマ旅が多かったです。

また、ロゲイニング採点結果から、順位を発表しました。また、食レポの順位も発表しました。船内で行った八丈deテーマ旅の順位も発表しました。各一位に優勝賞品が渡されました。

最後にサブライズで、学生一同がSAに感謝の手紙を書いていてその贈呈がありました。教員一同もSAに記念品をサプライズで用意していたので、渡しました。あまりのサプライズに、SAは、感涙していました。

 

20:35     竹芝着 解散

 

 

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第一回事前授業の為の課題

6月12日までに、担当した課題について、よく勉強し、1分以内に

まとめられるようにしておいてください。

一人2つあたっています。

 

1本州や、東京の他の島との位置関係 

2島外との交通 

3島内の交通 

4八丈島の気候、気象 

5八丈島の学校 

6八丈町役場、八丈支庁 

7昔から東京都だったのか 

8八丈島と戦争 

9八丈島の医療事情、医療施設 

10八丈島の商業施設 

11八丈島と文化・芸術・芸能 

12八丈島の伝統産業 

13八丈島のエネルギー事情 

14八丈島の水事情 

15八丈島の経済 

16八丈島の農業 

17八丈島の漁業 

18八丈島の観光 

19八丈島と災害 

20八丈島と海 

21青ヶ島、八丈小島 

 

 

「自然と社会と文化」@八丈島 事前レポート課題

                    2014.6.12.(事前授業)

 

全体でA4レポート用紙2-3枚。提出用とそのコピーを作ること。

 提出日:7月10日の事前授業の時。事前授業の時と現地ではこのレポートを使って、発表をしてもらいます。レポートのコピーが手元に必要です。

 7/10にはSA課題も同時に集めます。費用集金もします(金額は後日メールで)。

 

 ①八丈島の自然に関する基礎知識として「気候・気象」「山・火山」「海洋」のそれぞれについて、その特徴をまとめなさい。

 

 

 ②次のすべての項目は八丈島で皆さんが直接関わるものです。すべてについて予習をして下さい。下の語群のAおよびBの中からひとつづつを選び、八丈島との関わりを中心にまとめて下さい。(両方でレポート用紙1枚程度)

 

A

くさや、八丈牛乳、島寿司、テングサ、あしたば、青とん(島とうがらし)、パッションフルーツ、かんも、焼酎、ネリ、モンステラ、フェニックス・ロベレニー、御赦免花、ハマトビウオ、光るきのこ、キョン、さっちゃん、アロエ、   フリージア、ぶど、ユウゼン、アカコッコ、

 

B

八丈町役場、都立八丈高等学校、えこ・あぐりまーと、八丈ビジターセンタ−、メットウ井戸、東電地熱風力発電所、樫立踊り、八丈太鼓、鉄壁山、回天基地跡、震洋壕跡、島しょ農林水産総合センタ−八丈事業所、八丈歴史民俗資料館、黒潮、八丈島の山、團伊玖磨、宇喜田秀家、八丈実記と著者、人捨て穴、うらみヶ滝、め由工房、玉石垣、大里、南原千畳敷、服部屋敷、登龍峠、温泉、ふれあい牧場

 

③八丈島はエネルギー需給に関して、東京都の中で非常に特徴的な島です。また、原発事故以来、日本の将来のエネルギー事情を考える上で八丈島をはじめ、伊豆諸島の島が注目されています。これらのことについて、出来るだけ最新のことを調査し、定量的に(数値を上げながら)まとめて下さい。

 

 

 

事後レポート

 

1実際にメモしたメモととそれに対する自分の考え(小林先生の課題)

2八丈島ならではの生活の知恵(谷口先生の課題)

3今回自然、社会、文化を一貫して学んだが私が一番つながりを感じたところ

(黒川先生の課題)

4全体課題

・この授業の特徴を他の授業と比較しながらまとめる

1.最も良かったこと(具体的に)

2.今後に生かせること(自分はこう変わったなど)

3.この授業をよりよくするためには

4.感想