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2014夏 自然と社会と文化@小笠原

日程: 2014年8月16日
時間: -8/21
場所: 小笠原

自然と社会と文化@小笠原

日程 2014年8月16日〜8月21日 5泊6日(含む船内2泊)

受講生:首都大学東京12名、京都大学3名

教員3名(生命科学:可知直毅、日本語教育学:ダニエル・ロング)、石田厚(京都大学)実施アシスタント1名(近藤日名子)

現地講師3名(佐々木哲郎、レンス・ワシントン、大平京子)

 

<概要/目的> 

東京都の小笠原諸島の父島に大型船(小笠原丸)で渡り、その自然と社会と文化を学ぶ。小笠原は、島の誕生以来、大陸と繋がったことのない海洋島です。その隔離性のため、独自の自然、社会、文化がみられます。今回の講座では、小笠原の動植物の外来種、固有種、在来種の問題を、生態学を専門とする可知が担当し、その文化・歴史と言語学を専門とするロングが担当します。また、欧米系の島民の方から、戦後のアメリカ軍統治時代の小笠原の生活について直接お話をうかがい、今も残る戦跡の見学などを実施しました。また、現地NPO法人小笠原自然文化研究所の協力を得て、海に入りシュノーケルを体験し、亜熱帯の海の生物を実際に観察しました。

 本講座では、現地で体験や経験を共有し、そのことについて受講生同士で議論する機会を与えることで、自らの経験にもとづいて現場から問題を発見し、さらにそれを外に発信し、具体的な問題解決につなげていく能力を涵養することを目的としました。小笠原研究施設は、無人施設のため自炊しなければなりませんが、それを通して、協力・協働の意識を高めることができました。

 

内容 

5/9    第一回事前授業 

6/13   第二回事前授業

7/3    第三回事前授業

 

8月16日(土)

9:10  竹芝旅客ターミナル 集合

10:00 東京竹芝桟橋  出航

 

「オリエンテーション」 icebreaking シュノーケリング講習 訪問先発表1

 船内の時間が25時間もあるので、有効的に活用します。受講生同士の交流を深めるため、ちょっとしたミニゲームと名前覚えゲームをしました。シューノーケリングをしたことがない学生向けに、シュノーケルとビデオを使用し、簡単な使い方の説明を行います。

 また、今回初めてグループごとに課題に取り組むことを行いました。そのグループ対応 個別相談を行いました。また、事前授業で終わらなかった、ロング課題の発表もしました。

 

8月17日(日)

船内 小笠原諸島観察

 以前は、おがさわら丸が独自に機関室ツアーをして下さっていたのですが、世界遺産以降なかなか開催されないので、独自にやることにしました。小笠原につくまでの間に、小笠原諸島の島々が見え始めます。その島々が見えてきたら、どんな島でどのような研究をしているかを話しながら、島を観察しました。

 

11:30 父島二見湾入港 

 

おがさわら丸 見送り体験

 夏のこの時期は、帰省客や観光客がたくさんいるので、着発と行って、おがさわら丸が父島に入港し、掃除をして、すぐに出港するという運行をしています。普段は、乗ってきた船が一緒に二見港に父島に泊まっていて、同じ船で帰ります。着発期間なので、見送り体験ができます。小笠原の文化でもある特色ある見送り。それを体験しました。

 

歴史のウォーキング講座

米軍の生活と町並みを教会、ラッドフォード跡、ブッシュの木、ペリー記念碑、北原白秋の歌碑、戦跡(トーチカ、残骸など)、欧米系墓地、など大村中心に見学しました。

 

地元スーパーでの食料品買出し。

輸送手段が船便しかない小笠原では小笠原丸が入港の日にスーパーに品物が並びます。船で25時間かけて運ばれるためパンや牛乳の賞味期限の期間はほとんどありません。実際にスーパーに訪れ、自身の目でどんな食材があるかなどを確かめました。また、小笠原研究施設は、無人の施設なので、夕飯づくりも班ごとに行いました。

 

小笠原自然文化研究所 見学

グループごとに小笠原自然文化研究所に伺いレクチャーを受けました。小笠原の自然、動物、人、後から入ってきたのは、人なのに、もともといた自然や動物たちの生活が脅かされている。どうすれば共存、共生できるのか、そのヒントを学びました。

また、ケガをして保護している動物をそっとのぞきました。

 

自然系&文化系レクチャー

翌日登る中山峠までに外来種、在来種、固有種などさまざまなものに出会います。言葉の定義から、どんな植物動物がいるか可知先生が話しました。

また、今回京都大学の大学院生3人が研究で施設を使用していたので、その学生たちからどのような研究をどのようにしているかなどを話してもらいました。

 

8月18日(月)

山の自然体験教室(小港から中山峠、ブタ海岸)

普段食べている外来種であるアスパラが自生していました。外来種のヤギが分布を拡大しないように柵があり、山に入るにはその柵を開けていきます。オガサワラトカゲなど小笠原の固有種も発見しました。中山峠からの景色を堪能し、そのままブタ海岸まで歩きました。途中、外来種のヤギの群れにも遭遇しました。

 

グループディスカッション(外来種、在来種、固有種を考える)

中山峠、ブタ海岸までに観察した動植物から、外来種、在来種、固有種を選び、小笠原の自然保全についてグループディスカッションし、その結果をまとめました。また、海岸で枕状溶岩などを観察しました。

 

戦跡・歴史の野外講座

墓地、長崎展望台、洲崎の飛行場跡、境浦の墜落した飛行機の残骸、境浦の沈船などを、欧米系島民のレンス・ワシントンさんの案内で見学しました。

 

一般公開講演会 講師:可知、ロング

ビジターセンターで夜行われました。可知先生、ロング先生ともに小笠原で研究を長年されています。最新の研究の結果をスライドに合わせて報告しました。

 

 

 

 

8月19日(月)

ビジターセンター

村長訪問の間の少しの時間でしたが、ビジターセンターで展示を見学しました。

 

小笠原村長表敬訪問・交流(離島の自治体、行政について。)

小笠原村の概要、現状を村長からお話しいただきました。その後、いままで見てきた、学習してきた小笠原の現状、疑問などについて、学生から、村長に質問させていただく機会をとてもたくさんいただきました。

 

 

シュノーケル体験

村役場から徒歩で宮之浜海岸に向かいました。それぞれ自分でシュノーケリングを借ります。事前学習アンケートの結果から上級、中級、初級の3班に分かれて行動しました。今年からライフジャケットを全員着用にしました。間違っても沈めないので、安心して水中の生物の観察ができました。大きなコブダイ、うつぼもいました。また宮之浜はサンゴが多く自生しているので、様々な珊瑚も観察できました。ウニは、バクダンウニ、パイプウニなどなかなか見られない物も観察できます。なまこもたくさんいました。

 

 

海の生物を潜って観る体験教室。小笠原の海 講師:佐々木哲朗

シュノーケリング講座の後は、小笠原自然文化研究所の佐々木研究員から、小笠原の珊瑚、ウミガメなど海の生物の話を伺いました。

その後、磯場に場所を移動して、タイドプールでの生物観察会を行いました。琉球なまこや、カエルウオなどさまざまな動物を見つけることができました。

 

 

自主課題活動 その1 グループ活動

「島の生活」「島の食文化」「言語景観」「自然保全」の4つのグループに分かれ、時全学集会からコンタクトをとり、アポを取らせていただいた方のもとに、お話を伺いにいきました。

 

 

グループ課題報告、明日の個人課題の発表

今日のグループ活動でどこに行き、どんな話を伺い、どんな質問をして、どんなことを考えたかなどの報告をグループごとにしました。

その後、翌日の午前中の個人課題はなにをするかを発表しました。

 

 

8月20日(水)

個人課題の時間を多く取るため朝6時には、荷物を片付けて、みんなで手分けして、各場所の掃除、朝食づくりを行いました。

 

個人課題

おのおの興味のあるところにいきました。「海洋センターでのボランティア」「電波天文台」「診療所、福祉センター」「村役場(観光産業課)と観光協会」「島言葉」「農業体験」「景観、街並み」「おがさわらおおこうもりの保全」「植物マップ改訂」「大神山(神社、自然観察、防空壕)」「エコツーリズム」「島の相撲」など、さまざまなことを調べてきました。

 

14:00 父島二見湾から東京に向けて出航

 

船内。学生主体のディスカッション。

 マイ小笠原(私の撮った小笠原 写真の発表会)について一人ひとり発表しました。同じ船に乗り合わせた小笠原村議員の一木様、東京農大の大学生、同じ施設で研究していた京都大学の大学院生3人にも参加していただきました。発表後は、大学間の壁を越え、ディスカッションしました。

 

8月21日(木) 15:30 東京竹芝桟橋に到着、解散

 

 

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第一回事前授業 事前課題

 

自然と社会と文化 小笠原コース(2014年8月16日(土)〜21日(木))

【注意】このレポートは各自でプリントアウトして、6月13日(金)18:00からの第2回事前学習会に持参してください

第2回、3回事前学習会もしくは現地(含:行きのおがさわら丸内)での討論の時に使います。

 

<事前課題>

 

Ⅰ 小笠原諸島では、人間が持ち込んだ外来生物によって生態系が崩れるという問題が生じています。世界遺産に登録された場所として、現在島では様々な対策が取られています。今回は、小笠原諸島をとりまく自然環境について皆さんと一緒に考えるヒントとして課題を出します。

 なお実習後には、小笠原諸島で見たり感じたりしたことをもとにして、小笠原諸島にしかないもので今後も残していきたい“もの”や“こと”をテーマにレポート「My 小笠原」を書いてもらう予定です。

 

小笠原での固有種・問題になっている外来種をおのおの1種ずつ選び、以下について調べてください。

①     固有種・外来種の学名・和名・島名(もしあれば)

②     固有種についてそれぞれ特徴をまとめよ

③     外来種はどのような問題を引き起こしているのか

④     ③にたいしてどんな対策がとられているのか

⑤     課題に取り組んでみての感想。

 

II 以下の①と②からそれぞれ1つずつ選んで、調べ、小笠原との関係性をそれぞれ400字程度でまとめてください。

①    おがさわら丸・ラッドフォード(小学校跡)・欧米系墓地・トーチカ・ホエールウオッチング・小笠原海洋センター・小笠原自然文化研究所・アカガシラカラスバトサンクチャリー・オオコウモリ・枕状溶岩・セントジョージ教会・亜熱帯農業センター・気象観測所・ニューギニアヤリガタウズムシ

②    小笠原フラ・南洋踊り・欧米系島民(大平京子)・小笠原返還・沈船・海軍墓地・咸臨丸墓地・小笠原水産センター・乾性低木林・州崎飛行場・ヤンキータウン・ウエザーステーション・ネコ待合所・二見港

 

Ⅲ 以下の課題から2課題について各自分担して、小笠原との関係性を調べそれぞれ400字程度でまとめてください。調べた内容は、第2回、3回の事前学習会または、往路のおがさわら丸船内や小笠原研究施設で発表していただく予定です(各自5分程度)。

  1. 小笠原の人口構成について(人口ピラミッドは小笠原村にあるか。東京都のほか島(町村)との違いをグラフで説明すること。沖縄県に見られる移住支援制度
  2. 小笠原村独特の暦について(月曜日、火曜日の変わりに使われる言い方は何か?ワンボート、コンビンチュウ、センマチ、オガマル、などなど、島独特な用語の意味や使い方を調べない。)
  3. 小笠原の様々な島民(欧米系島民、旧島民、新島民、新新島民、帰化人、異人、八丈系島民、島の人、島民、長期滞在者、などの用語の意味、使い方の違いについて調べなさい。)
  4. 日本人が小笠原に来た年代(日本人が小笠原に来た時代と聞かれたら、1861年、1862年、1876年、1968年という様々な答えはいずれも間違いとは言い切れない。この複雑な歴史について調べなさい。)
  5. 魚の島名(魚の島名を10種類以上調べなさい。起源は何語の何という単語?元の発音とどう変わっているか?指している魚はまったく同じ種?英語の人が小笠原にいたのに、なぜ英語の魚名は少ないと思う?)
  6. 地名とその由来(「父島」という名前はいつ、だれがつけた?小笠原、ボニン、ヤンキータウン、コペペ海岸、豚海岸、野羊山、円縁湾、ケータ(島)。地図でその場所を確認しながら、地名の由来や背景にある歴史的を解説しなさい。)
  7. 小笠原にやって来た人々の出身地や言語。言語の数、言語の系統、相互理解の可能性。小笠原で話された日本語の方言の種類。
  8. 小笠原と戦争(戦跡の背景にある歴史を調べる。)
  9. 小笠原の歴史に登場する有名人シリーズ:ペリー提督(いつ来たか?なぜ来たか?何をやったか?など)
  10. 小笠原の歴史に登場する有名人シリーズ:ジョン万次郎
  11. 小笠原の歴史に登場する有名人シリーズ:ジョージ・ブッシュ
  12. 小笠原の「食」:小笠原料理のダンプレン、ピーマカとはどういう食べ物?その名称の由来は?昔の食生活と現在の食生活はどう違う?運送(船)と食生活はどう関わっているか?
  13. 欧米系島民の改名の歴史(名字の当て字など)
  14. 小笠原の医療事情(急病はどうするか、出産はどうするか、医者・看護婦の人数など)

 

各自で持っている『小笠原ハンドブック』にも関連情報が載っているが、それ以上のことを調べて、ほかの参加者と共有して欲しい。そのために首都大図書館にある『小笠原ことばしゃべる辞典』、『小笠原学ことはじめ』、『写真帖小笠原 発見から戦前まで』などを参照しなさい。これら以外に『長期滞在者のための小笠原観光ガイド』や『小笠原戦跡一覧』、『小笠原クロニクル』など大学図書館にはないが見つかれば参考になる本もあります。

 

※【重  要】インターネットから得た情報をレポートに書く場合の注意

・全文を引用しないようにする

・ポイントとなる文を修正せずにそのままコピー&ペーストする

コピー&ペーストした部分がわかるようにする(『』で囲うなどする)

・自分の解説や意見をつける(これが重要!)

・引用元(URLなど)を明記する

※〈事前課題〉は全て、自分で印刷し、現地に持参してください。

※以上3つの課題を一つのワードファイルにして、送信してください。

 

提出〆切:6月6日昼12時(時間厳守)

提出先:kondou-hinako@jmj.tmu.ac.jpへメール添付で送付

    件名は「小笠原コース 氏名」としてください。

      本文に、所属、学年、学籍番号、氏名を明記する。

   ワードの添付ファイルで、ワードのファイル名は、氏名とし、文章にも同様に自分の所属学年氏名を

最初に忘れずに明記すること。(フッター、ヘッダーへの氏名、所属の記入はしない。)

※レポートを受け取った際は、24時間以内に「レポート受け取りました」旨メールします。

 

 

事後レポート

1、事前学習で調べた在来種・外来種の実際との相違点・共通点

2、今回小笠原で体験したことの内、自然系でないもので内地の人にぜひ伝えたいもの・こと、自然以外の魅力とはなにか。

3、グループ課題

4、個人課題

5、全体課題

5-1他の教養科目との比較してこの講座はとは。

5-2もっとも良かったことは、なにか。

5-3改善と新たなプログラムを提案して下さい。

5-4京都大学との講座合同実施についてどうか。

5-5感想